こんにちは。
今回はICTが超ウルトラ苦手な先生に向けてお話をしたいと思います。
この記事を読んでくださる先生が思われていることは多分こんな感じだと思います。
ICTが苦手で危機感を感じている先生の考え方
だからちょっと頑張ってみだけども、どうしても上手く使いこなせない場合、どうなるか。
考え方がねじ曲がっていく人が多いです。というかほとんどこうなります。
ICTをうまく活用できない場合どうなるか
どうでしょうか。これを読んでくださってる先生方の中、もしくは同僚にこんな人はいませんか?
さらにICTを推進している教員も集まり始めて、相手の悪口を言い始めます。
などとなり、お互い険悪な関係になってしまうことがあります。
実際、私もICTを推進し始めたころ、大変揚げ足を取られて苦労しました。
ICTで学力が上がった成果をどう見るんですか?
授業ちゃんと進められてますか?
ICT使って東大に入学できますか?
そもそもなんでiPad導入したんですか?何をしたかったんですか?
正直言われて気持ちの良い内容ではありませんでした。
ですから、私自身もICTの活用に反対している教員は嫌いでしたし、教育現場には不要な教員だと思っていました。
ICTはこれからの子どもたちには必要なことです。
目を背けていたのでは、教員失格です。
生徒にとって必要なことをやらない教員は、生徒にとって悪であり、また必要のない存在です。
それは紛れもない事実だと思っています。
ただ、一人の教員とのやり取りで、考え方が少し変わりました。
その方はベテランの先生で、お歳は60近くての定年間際の国語の先生です。
授業評価は高くもなく、低くもない先生ですが生徒には割と人気があります。
歳が離れていることもあり、あまり話をする先生ではありませんでしたが、その先生からある時話しかけられました。
「さぶろう先生、私はICTは生徒にとって、とても大事なことだと思っているんだけど、どんなに頑張っても授業を効率よくしたり、生徒の学びを深めるようなことができん。研修にも参加してるけど、チンプンカンプンでどうもなりません。申し訳ないけど、私はICTをやりたいけどできない。できないから、その分他のところでカバーさせて欲しい。本当にすまんねぇ。」
素直に素晴らしい先生だと思いました。
わざわざ私のところに頭を下げに来てくださったのです。頭を下げられる必要もないんですけどね。
この先生が素晴らしいのは解説せずとも伝わると思います。
ICTが生徒に必要なことは十分理解しているし、学校の方針や、文科省の方針も理解し、前向きに進めようと努力をされています。研修もいつも最前列で参加してくださっていました。わからないことも質問され、積極的に取り組まれていました。
でも難しいものは難しい。
苦手なものは苦手なのです。
生徒と同じで教員も人間です。
苦手なことを無理にやる必要は無いのです。
この先生が素晴らしいのは、ただ諦めるのではなくて、ご自身が力を発揮できる分野で貢献したいと考えられていることです。
全員がICTを活用できる学校はとても素晴らしいこととは思います。
ですが、学校はICTが全てではありません。
得意不得意を補い合ってチームを作っていき、理想とする生徒をどんどん育てていくべきなのです。
私自身も苦手なことはあります。
教員として不足していることは沢山あります。
できないことを強要されることは本当に辛いことです。
ですから、できなければやらなければいい。
ですが、単に諦めるのではなくて、得意な人の価値を認め、またそれをら補う仕事をする覚悟が必要だと思います。
考えず、努力せず、古い価値観を持ち続けるのではなく、人間を育てる教師がまず手本を見せなければならないのだと、改めて感じました。
実際、今その国語の先生はどうしているかと言うと、ICT活用されています。ロイロノート・スクールというアプリがお好きなようです。これだけはどうしても使えるようななりたいとのことで、マンツーマンレッスンを申し込まれましたのでやりました。※ロイロについてはまたくわし記載記事を書こうとおもいます。
本当に見事です。
私も苦手なことでも、必要なことはチャレンジできる強い心を持ちたいものです。
だから、先生方も簡単には諦めないで欲しいです。
このサイトでは少しでもお役に立てる情報を提供できたらと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。