ICT教育

Classiを活用してアクティブラーニング

1.アクティブラーニングは死語

アクティブラーニングという言葉が一人歩きをはじめたことで、最近よく「主体的、対話的で深い学び」という風に言い換えられることが多くなりました。もはやアクティブラーニングは死語であるようにさえ感じます。

ICTもアクティブラーニングもそうですが、「それをやってれば良い」感が結構蔓延しているところがあります。

ICT教育をやるぞと意気込んで、iPadを導入したり、アクティブラーニングはグループ学習や調べ学習をさせるぞ!と思ってやっても大抵うまくいきません。iPadもただ授業中に遊ぶおもちゃになってるだけなんてことも多いです。

うちの学校もまんまとその罠にハマってしまった時期がありましたが、若干抜け出せたように感じています。

迷った時は、導入した目的や、何のためにそれをやってるのかをもう一度考えると答えが出てきます。最近ようやくその事に気がつきました。

進路指導とICTというのは相関があるなと最近すごく感じています。模試のデータをはじめとして、生徒の個別のデータやポートフォリオ、アカウントなどの管理もほとんどICTに関わるのです。

特にポートフォリオに関しては大学に提出することも可能になりました。

今年度の入試でもJAPAN e-Portfolioを活用する大学が出てきてますので、本校でも生徒にしっかり入力させているところです。

ポートフォリオの話をすると止まらないので、とりあえず今実践している、Classiのポートフォリオとアクティブラーニングを連携させて実践している事例を今の時点で記録しておこうと思います。

2.「主体的、対話的で深い学び」の授業実践レポ

  1. 本時のねらいの説明と課題の配付:5分
  2. 課題への取り組み:30分
  3. Classiのポートフォリオ機能で解答とポートフォリオの配信:10分
  4. 本時のまとめ:5分

上記の流れで進めています。

結論からいうと非常に効果的な学習ができていると実感しています。下の方で、証明として生徒の実例を出したいと思います。

1.本時のねらいの説明と課題の配付:5分 について

この時間で何をやるのかを明確化します。あと忘れてはならないことは、「全員が目標を達成することが究極的な目標である」ことを伝えることです。これを理解していないと協働的な学習が進みません。終わっても自習は絶対NGです。終わったなら人に教えて、自分の理解を定着させなさいと言っています。うちの生徒は素直なので、これをよくきっちり守る。本当にいい子たちばかりです。あとはプリントを配付し、課題に取り組ませます。これは従来通りペーパーで実施します。ちなみに課題は基本、教科書準拠のノートです。今までは蔑ろにしてきましたが、これが結構いい。教科書の内容をしっかり頭に入れるには本当に役立ちます。教師の自己満の課題よりずっと精度が高いです。

2.課題への取り組み:30分

これは何も口を出さずにじっと見守っています。課題が配付されてしばらくは、各個人が各々に問題を解きはじめます。教科書、地図帳、データブック、用語集などを活用して問題を解きなさいと伝えています。

しばらくするとわからない部分や不確かな箇所が出てきて隣の生徒や後ろの生徒にききはじめます。協働的な学習の開始です。その後はクラス全体に波及していきます。「これってどういう意味?」「教科書に書いてないんだけど、どこに書いてある?」「それはそんなに難しく考える必要ないよ。つまり、、、」など、活発的な活動が行われます。

これには教科担当として本当に驚かされてます。教員は本当に不要です。今まで一生懸命予習して偉そうに教えてたのが本当に馬鹿らしくなるほどです。よくそんな事に気づいたなと思わされることもしばしば。全然勉強のできないあいつが・・・なんてことはもう普通の光景になってきました。

いつもはわからないままだったり、眠くて話を聞いてなかったりだったのですが、自分と友達と一緒に解くので楽しくて誰一人寝る生徒はいません。

自分自身授業力は結構自信があったんですが、生徒の主体的に学ぶ姿勢に勝る学習効果はないものなのかと思わされます。

完全に理解した生徒は黒板の「賢者リスト」に名前を書きます。

できてない生徒は「挑戦者リスト」に名前を残しています。

挑戦者は、賢者リストを見れば、誰に教えてもらえるかが一目でわかるので、その生徒を探して自分から質問しにいきます。全員が「賢者」になった時点で課題は終了です。

3.Classiのポートフォリオ機能で解答とポートフォリオの配信:10分

残りの10分で解答を配信します。

具体的にはこんな感じです。

教科書準拠ノートの教員用ページをスキャンして、Classiのポートフォリオ機能に画像が添付できるので、それで配付しています。

あとはポートフォリオに記録しておいてほしい内容を課題として配信しておきます。①課題の達成度(5点満点)②課題への集中度 ③特筆しておきべきこと ④所感 の4つに加え、発展課題を与えた場合は発展課題について記録を残すように徹底しています。1行でわかりやすく記録を残すように指定していますので、文章は短く書きますが、自分の理解の程度が足りなかったところや反省点を書いてくるので、あとで読み直せばそれだけで定期テストの見直しができます。

※解答をつけたポートフォリオを配信


※振り返りは簡単にさせています。負担にならない程度に。

板書などは一切してません。とても負担ですが、生徒が自らメモしておくべき事を考えて指示してもいないのにこのように理解を深めようとします。教員不要説もこのクラスでは出てきました苦笑 もちろん冗談でしょうけど。。。

4.本時のまとめ

まとめはほとんどしていません。皆分かった!という気持ちになり、課題についての討論がおさまらないこともありました。今まで本当に教えてたのが馬鹿らしくなります。

3.アクティブラーニングに移行してみて

授業の流れはご覧の通り、わたしはほとんど喋ることはありません。

授業中は何をしてるのかというと机間巡視、前回のポートフォリオへのフィードバック、様子をみて発展課題の設定(課題からの論述、センター過去問の配付)をしたりもします。

アクティブラーニングは時間を食うからやりたくない。なんて言葉をよくききますが、これほど計画的に進めることができるとは思いませんでした。一斉授業よりも進度の管理がしやすいと思っています。

まぁ、まだ初めて6回程度なんですが、生徒のやる気は断然違います。

一応「中間試験と期末試験、同じ難易度にしてみて、成績が上がったらこのままアクティブラーニングするわー」なんて生徒に言っていますが、ほぼ間違いなく平均点をあげてくるでしょう。

アクティブラーニングじゃテストの点数は取れないと言い切る先生方もいますが、果たしてどうなることやら。わたしは彼らの取り組みをみて、成績が上がらないはずはないと信じています。

また結果を報告します。楽しみです。

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